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介護予防運動
・ロコモティブシンドロームとは?
・ロコモ>運動器不安定症の予防・改善運動
ロコモ>運動器不安定症の予防・改善運動
■運動機能低下をきたす疾患(運動器不安定症)
 ・脊椎圧迫骨折、脊柱変形(亀背、腰椎後彎・側弯等)
 ・下肢骨折(大腿骨頚部骨折など)
 ・骨粗鬆症
 ・変形性関節症(股関節、膝関節など)
 ・腰部脊柱管狭窄症
 ・脊髄障害(頚部脊髄症、脊髄損傷など)
 ・神経・筋疾患
 ・関節リウマチおよび各種関節炎
 ・下肢切断
 ・長期臥床後の運動器廃用
 ・高頻度転倒者

「運動器不安定症」は、いわば「転倒リスクが高まった、運動器疾患」、「ロコモ」はより広い疾患概念であり、「運動器の機能不全」のみならず、「要介護リスク」が高まった状態をさします。

■「変形性膝関節症」の解説と初期症状と運動療法
 「正座時痛」と「階段昇降時、特に降りるときの痛み」が特徴的です。その後の症状進展により、歩行時痛や夜間痛が出現するようになります。そして、大腿四頭筋(太ももの前面の大きな筋肉で膝を伸ばす筋肉)の萎縮は早期から現れる、とされています。
【運動療法】
1. 太ももの筋力アップ
 膝への負担を少なくするために、体重を支えている大腿四頭筋をきたえて強くするトレーニングをします。
2. 歩行習慣
 ウォーキングを習慣にして、痛みの出ない範囲で膝を使いながら筋力をつけます。
3. ストレッチング
 膝の可動域を維持するためのストレッチング(柔軟体操)を行います。

■「脊柱管狭窄症」の解説と症状
 間欠性跛行(かんけつせいはこう)がみられ、歩行しているとだんだん足が痺れたり痛くなり、休むと回復するのが特徴である。また、会陰(えいん)部の感覚に異常が生じることもある。加齢による脊椎の変性により腰部で神経が圧迫され、歩くと足の痛みやしびれが出現する。60歳以上の人に多く発症します。
 以下の3つが3大症状です。
 歩行障害...少し歩くと足がしびれたり、痛くなったりします。数分間しゃがんで休憩すると、また歩けるようになります。
 背筋を伸ばせない...背筋を伸ばして立つと、足のしびれや痛みが出現します。スーパーなどのカートを押して歩くと、少し楽に歩けます。
 排尿障害...夜間にトイレに立つ回数が多くなったり、残尿感が残るようになる。
【運動療法】
・反った姿勢を、できるだけ避けることを心がける必要がある。
・腰椎脊柱管を広くする(腰椎屈筋強化など)
・腰部支持力を高める(深部筋強化)

■「脊柱圧迫骨折」の解説と症状
・脊椎圧迫骨折とは、脊椎前方の椎体という部分が圧迫され、潰れてしまう骨折です。骨粗鬆症のある高齢者によくみられ、多くの場合は胸椎から胸椎と腰椎の移行部(第11胸椎、第12胸椎、第1腰椎)にかけて起こります。
【運動療法】
 まずは、安静、コルセットということになるが、痛みが和らいだ時点で、細心の注意で無理なく、体の筋の萎縮を改善するストレッチ、そして、痛みの出ない程度のウォーキング、筋トレ。

■「脊柱すべり症」の解説と症状
・腰椎5番と仙椎1番の間の退行性椎間板変性症で、腰の疼痛により長い時間座っていたり歩いたりするのが大変で、脊椎の間が狭くなり、神経孔が狭まり、足がしびれたり疼痛がある。腰椎を支える「筋肉」「靭帯」「椎間板」等の組織が加齢や歪んだ生活習慣によってその「柔軟性」「強度」などを徐々に失ってしまい、少しずつ、少しずつ腰椎が「主に前方へと」滑っていってしまう現象となります。
【運動療法】
 ウォーキングは症状が軽度の人にはいいけれど、ちょっと重くなっている人にとっては、不向き。水泳は、クロールとか背泳が良く、プールの中を歩いたりするだけで、大変な効果があります。また、腹筋や背筋といった、腰回りの筋力を高めることが不可欠です。